人とは愛、と申したな。
そなたらは陰と陽のスパーク、
すなわち「愛」と。
とすると、この世の人は皆「愛」じゃ。
わらわには南極のペンギンの個体差の区別がつかぬ。
どれもこれも皆同じに見える。
それでもヒナ達は、「うちのお父さんの尻尾は長いんだ」とか、「うちのお母さんの声は綺麗だよ」とか言って区別しているのであろう。
わらわには皆同じに見えるが。
話が逸れたが、
人も同じであると言いたいのじゃ。
そして、それを否定してはならない事。
人=人
まるで鏡合わせではないか。
愛を与えれば愛を返し、
憎めばまた憎まれる。
涙を流せば共に涙し、
笑えば一緒に笑う。
人=人
その事実を否定した時
憎しみが産まれ、愛は歪み
否定された方の人も、
否定した方の人も、
正常では無くなり、
おかしな方へと行く事になる。
まず、そなたらは皆「愛」である。
平等に陰と陽から産まれ、
誰もが等しく死を迎える。
憎しみは要らぬ、
脳の機能としてもはや必要ない。
「愛してる」だけで良い。
「愛してる」ただそれだけで良い。
「愛してる」そのくり返し、
「愛してる」ただそれだけで良いのです。