台風19号で被災された方々、被害を受けた方々に心からお見舞い申し上げます。
このような甚大な災害に唖然とする他ない無力な私ですが、長い事このブログを更新せずにおりました。なんというか、すでにブログで毒づく元気も無いというか私ももう歳でしょうか?
しかし、地球規模最大の台風19号が来るという時にはまさに神頼み、姫様に手を合わせて(自分の)無事を祈りました。自分の無事だけを祈るなんて誠に不謹慎な姫巫女に違いない。しかし、こうして無事で居りますので姫様のご加護に違いないと思います。そしてこんな深読みはして欲しくないのですが、被災された方々が不信心だから今回これだけの被害が出たとかは決して考えないで欲しいです。明らかにこれは蛇足ですね。
「姫様、大型の台風が来るんです。怖くて眠れません。」
と私が脅えていた夜も姫様は
『誠か?大事ない。』
と仰せになって慰めて下さいましたが、その頃丁度ニュースで安倍首相が9条改憲は‘自分の信念’だと国会で発言していたのを思い出して姫様にこのようなお言葉を頂きました。
『こうじゃ、姫巫女』
と、鈴の音のようなお声で優しく上品に申されるのには、
『あのようにいとも憐れな
まろびとが
大いに いと憐れぶかく
⁇したのは
天照、妾には
憐れでならぬ
いと憐れじゃ
憎んではならぬと
憐れでならぬと
申し伝えよ』
昭和後半生まれの私ではありますが、やはり姫様の古風なお言葉や言い回しが分からない事があります。まず「まろびと」とは?ウィキペディアには「まれびと」という表記があり、以下序文を引用。
まれびと、マレビト(稀人・客人)は、時を定めて他界から来訪する霊的もしくは神の本質的存在を定義する折口学の用語。折口信夫の思想体系を考える上でもっとも重要な鍵概念の一つであり、日本人の信仰・他界観念を探るための手がかりとして民俗学上重視される。まろうどとも
と、いう事で神様的用語に間違い無いらしい。我ながら流石、と思いつつ…。いや、姫様が流石なのかな?姫様を「流石」なんて表現して良いのだろうか?
「いと憐れ深く⁇したのは」という部分は私の脳内には無い単語を仰せになっているので表現出来ない部分です。
多分、
「とても憐れみ深く、御母の魂をその身に移したのは」
みたいな事と思われます。
私、姫巫女の事をすら天照大神である姫様は憐れである、と仰せなのですね。
『憎んではならぬと
憐れでならぬと
申し伝えよ』
己れ自身にある憎しみは他者だけでなく、自分をも苦しめるのです。
許しなさい、
解放しなさい。
憎しみではなく、愛を答えとしなさい。
天照大神は神の愛・アガペで以ってあなた方を愛して下さっているのです。
誠にあなた方を憐れんで生かして下さっているのです。
憎しみではない、そなたらは愛なのです。
(画像は新潮社/新装版「斎王夢語」萩尾望都 著)